豚骨拉麺酒場 福の軒 関内ベイスターズ通り店@関内駅
豚骨ラーメン(粉落とし)、カレー替え玉(粉落とし)(630円)
癖や臭みはないが、旨味もない豚骨スープ。かろうじて、香りに面影を残す程度。アクセントに微量の黒胡椒。麺は極細麺。
チャーシューは豚バラ肉。肉も脂身も柔らかいが、薄くて食べ応えがない。具は他にきくらげ、万能ねぎ。
価格以外に誉める所が見当たらない、絵に描いたような薄っぺらいスープ。コクや旨味はどこかに置き忘れてきたらしい。
「毎日店内で手作りのマイルドなスープ」を謳っているが、首を傾げざるを得ない。
味も素っ気もなくて、美味しいとか不味いとかいう次元を超越している。麺はバッチリ粉落としだが、スープがこれでは台無し。
きくらげと万能ねぎだけで麺を食べ終える。感想はただ一言、「無」である。
続いて、カレー替え玉の食券を渡す。湯切りした麺を親子鍋に乗せ、上からカレーソースをかけたもの。
店員が一言断って、直接丼に投入する。「よく混ぜてお召し上がり下さい」とのこと。
カレーソースはかなり辛くて大人向けの味付け。この辛味とカレーの旨味が、スープにまるで足りなかったコクを補ってくれる。
中途半端な一杯を提供するくらいなら、最初から"カレー豚骨"として売ればいいのに。替え玉との差額はわずかに30円だし。
これなら美味しいと感じるし、スープまで完食しようという気持ちになれる。
"豚骨ラーメン"は駄目。もう少し金額を上乗せして、他のラーメンにした方がまだ食べられる可能性がある。
卓上の調味料のどれを加えるより、カレーが正解だったというオチ。辛高菜は有料。
夜は飲み屋になるが、〆の一杯がこれでは締まるものも締まらない。
カレー替え玉
店舗外観
券売機